〔047〕宿題
 
 
中学三年の夏だった。
 
俺は受験生だった。

俺の友達すべてが。

来年から何処へ転ぼうが会えなくなってしまう奴らばかりなのに、何で勉強なんかしないといけないんだ。

大半の奴が嫌な事で。

きっとこの制度を決めた大人たちも嫌な事なのに、自分の時の腹いせの様にさせているのか。
くだらない。
 
 
そんなことを考えていた。
 
 
要は現実逃避ってコト。

だってこんな量の宿題、やっていける訳がない。

出すほうがどうかしている。これで諦めろってコトか、先生様方の考えは分からんね〜。
 
俺がその、“嫌いな勉強”を何でしているかって言えば、絶対無理だといわれた高校を志望校にしていたからだ。

しかも、それ一本勝負。滑ったら終わり。
 
そしたら、“これから毎日出す宿題をすべてやってこれなかったら諦めろ“だと。

やってらんない。
 
 
 
でも、他のところなんかに行くぐらいなら、行かないほうがましだ。






END

決意した行動。

カッコイイと思います。憧れvv

シーズンモノが書けて嬉しいです。

これは 098:賭け と同じ少年です。




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